ワット・ポー
バンコクで最も歴史があり最も大きな寺院であるワット・ポーは、別名涅槃仏寺院とも呼ばれ大涅槃仏で有名ですが、同時にタイ・マッサージの総本山としてタイの最初の大学が作られたことでも名が知られており、本堂の東側には、タイマッサージを施術してもらえる東屋が2棟あります。礼拝堂に安置されている寝釈迦像は、全長46m、高さが15mもあり、その寝姿は仏陀の涅槃への解脱を表していると言われています。
何といっても驚くのはその足の大きさと造作の美しさで、長さが5m、幅が1.5mもある足の裏にはバラモン教の宇宙観を表す108面の螺鈿細工(貝殻を細工した装飾)画が描かれており、これは幸運のラクサナと言って仏陀の特徴を表しているようです。また、その扁平な足の裏は、細工を施すために扁平にしてあるのではなく仏教的な意味があり、扁平な足は超人であることを表している身体的特徴のひとつらしいです。
またワット・ポーには、タイ最大の仏像コレクションがあることでも知られており、西のプラ・チンナラート堂と南のプラ・チンナチャイ堂に安置されているスコータイ様式の像はとても美しく見応えがあります。4つの仏塔を巡る回廊には、外回廊244体、内回廊150体の黄金の仏像が安置されており、壮大な眺めを体感することができます。