ラッタナコーシン島エリア(王宮周辺)
チャオプラヤー川と運河に囲まれたラッタナコーシン島エリアは、現王朝の初代国王であったラーマ1世が遷都してできたバンコク発祥の地で、王宮やワット・プラケーオ(エメラルド寺院)をはじめ、数々の荘厳な寺院のある旧市街地区です。繁華街や近代的なショッピングエリアとはまったく違う大きな魅力があり、ツアーなどでは必ず訪れるバンコクの必見エリアです。
この地区の一番の目玉は、なんと言っても王宮とワット・プラケオで、広大な敷地の中に贅を尽くした黄金の仏塔群や宮殿が点在しており、その壮大さは観る者を圧倒させる迫力があります。巨大な涅槃仏で有名なワット・ポー(涅槃仏寺院)、ワット・マハタート、チャオプラヤー川対岸のワット・アルンなどの寺院群やサナームルアン、国立博物館などもこのエリアに含まれます。
このエリアは、一般の町並みとは違い、歩く通りの両側が寺院の壁になっているところも多く、方向感覚を失いがちで自分の歩いている現在位置を確認しないと迷ってしまうこともありますから注意しましょう。とはいえ、道端で地図などを広げていると、「今日は王宮は休みだから代わりに良い寺院に連れて行ってあげよう」などと、このエリアに多い詐欺師のような連中が声をかけてくることが多いので、そちらにも注意する必要があります。
このエリアへの交通手段は、タクシーや路線バスを利用する方法もありますが、BTSに乗ってサパーンタクシン駅まで行き、すぐ近くのサトーン船着場からチャオプラヤーエクスプレスボートに乗って、ター・チャン船着場かター・ティアン船着場までの水上交通を利用することが一番効率的で渋滞に時間を左右されない方法です。