ソンテウ(トラック改造乗り合いバス)
バンコクでは、路線バスが首都圏を網の目のように走っていますが、それでもすべての地区をカバーすることはできません。そんな、バスの走行していない郊外の住宅地を走行したり、都心とそうした住宅地を結んだり、郊外の比較的大きなソイ内を走行しているのがソンテウと呼ばれるトラックを改造した乗り合いバスです。トラックの荷台部分に向かい合わせに座席を作り、雨よけの屋根か幌をつけた乗り合いバスです。
大通りを走るソンテウは、BMTAの委託を受けて運営しているものが多く、乗り場所は決まっているようですが、郊外の大きなソイ内を走るソンテウは、好きなところで合図して乗り降りできるようになっているところが多いです。料金も安く、路線バスの走っていない地域に住むバンコク都民にとっては重要な交通手段になっています。外国人旅行者が利用するような機会は、知り合ったタイ人と乗るような場合以外にはまずないでしょうが、シーロム通りを歩いていると、郊外行きのソンテウが人をたくさん乗せて走っているのを見かけることがあります。
また、バンコクを離れて地方都市に行くと、このソンテウがその街の主な交通手段になるということが多いです。地方都市にはバスの路線が少なく、タクシーもなくソンテウとトゥクトゥクだけが交通手段というところも多いからです。バンコクから比較的近い海浜リゾートのパタヤの中心部では、外国人旅行者の主な公共交通手段はソンテウになります。