トゥクトゥク（三輪タクシー）
バンコク名物として知られているトゥクトゥクは、ガイドブックなどには必ず紹介されている見た目がとても派手でユニークな三輪の乗物です。その小柄な車体を駆使して騒音と排気ガスを撒き散らしながら、渋滞した街中を突っ走る姿には、とてもアジアらしさを感じることができますが、近年タクシーの数が増えるのに比して、数がかなり減少してきており、バンコクの更なる都市化が進むにつれて、いずれは消えていく運命にあるのかもしれません。
トゥクトゥクというと、観光客の乗物と思われがちですが、タクシーと比べて荷物の積み込みにもかなり無理がきくことから、屋台や大衆食堂の市場への仕入れには欠かせないバンコク庶民の足ともなっています。また、学生などにもよく利用されており、信じられない人数が鈴なりになって乗り込んで移動しているのもよく見かけます。トォクトォクにはメーターがなく料金は交渉制で、タクシーと同様に呼び止めた後、乗車前に目的地を言って料金の交渉をすることが必要です。
相場はタクシーより少し安い程度ですが、外国人旅行者はなかなかその相場では乗せてもらえません。と言っても、運転手が提示してくる料金は、妥当な料金よりも２０～３０バーツほど高いだけですから、法外な提示をしてボッてくる場合以外には、適当なところで妥協して乗ってみるのがいいでしょう。排気ガスの多いバンコクの道路を、エアコンもないオープンスタイルのトゥクトゥクで走るのはあまり快適とはいえません。旅行者が利用するのは話の種として乗ることが目的でしょうから、セコくてかわいい程度のボリには目をつぶってもいいでしょう。
■料金交渉の目安
・歩いて０５～１５分ほどの距離 ３０～４０バーツ
・歩いて１５～３０分ほどの距離 ４０～６０バーツ
※トゥクトゥクは基本的には比較的近距離で利用する乗物ですから、市内からドンムアン空港まで、などという無茶はしないようにしてください。
