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トンブリー運河ボートの旅

王宮の近くにあるターチャン船着場は、チャオプラヤーエクスプレスボートをはじめ様々な船が行き交う乗船場ですから迷ってしまいそうですが、チケット売り場を通り抜けたら桟橋の正面がエキスプレスボートの乗り場です。右側は対岸への渡し船乗り場、そして左側にある小さな桟橋が乗り合いボートの乗船場になっています。桟橋で待っていると、大型のトラックのエンジンを改造して取り付けた細長い独特の形をしたボートがやってきます。

これが運河へ向かう乗り合いボートですが、右側に停まるのがモーン運河行き、左側に停まるのがバンコクノーイ運河行きです。出発時間は厳密には定められてなく、船に乗り込んでしばらくして席がほぼ埋まったら出発です。チャオプラヤー川を北進するボートはバンコクノーイ鉄道駅前で左に向かい、バンコクノーイ運河に入っていきます。もともと、この運河はチャオプラヤー川の本流だったのですが、アユタヤー王朝時代に今の本流が運河として作られ、いつのまにかその新しく作られた運河が広がって本流となり、もともとの本流であった川がバンコクノーイ運河になってしまったのです。

バンコクノーイ運河に入ってしばらくの間は両岸にビルなどが続きますが、南バスターミナルを過ぎた辺りから周りの景色は熱帯樹林と伝統的なタイ式の民家に変わっていき、運河の幅も狭まってきます。この辺りから一般の船着場はだんだん少なくなり、停まるときには運河に向かって玄関のある民家に直接着けられます。この辺りの民家は、玄関から運河に向かって階段がつけられていて、郵便ポストもそこに設けられており、運河が交通の主手段だというのが良く分かります。

民家の玄関先では水浴びをしている人もおり、子供たちが両岸から飛び込んで泳いでいる姿や櫂を漕いで小舟を進めている人も見かけられ、そんな長閑な風景を眺めていると、なんだか本当に昔のバンコクにタイムスリップしたような気持ちになります。しばらく走ると賑やかな街中に入り、そこが終点のバーンヤイです。もと来たターチャン船着場へ戻るには、そこでスタンバイしているボートに乗ればいいですし、船を下りて青のローカルバスに乗ると、チャオプラヤーエキスプレスボートの始発点であるノンタブリー船着場の向かい岸に行くことができます。そこから渡し船で対岸に渡り、チャオプラヤーエキスプレスボートでバンコクに戻ることもできます。

バンコクでの交通アクセス

バンコクでは、公共交通機関をうまく乗りこなすことで、効率よく行きたいところへ移動できます。中でもBTS高架電車とMRT地下鉄は渋滞に関係なく快適に移動できますが、その路線は限られており、路線以外へはメータータクシーやトォクトォク、路線バスを併用して移動します。また場所によっては水上交通を利用する方法もあります。

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