路線バスのワンポイントアドバイス
路線バスには、時々黄色い僧衣を着たお坊さんが乗ってくることがあります。タイは仏教を大切にする国ですから、バスでもお坊さんは特別扱いになります。バスには、お坊さんの座る席が決まっており、路線バスの場合には乗降口のすぐ右側、進行方向に向かって左後方がお坊さんの席となっており、タイ語でその表示があります。お坊さんが乗っていなければその席に座ることができますが、途中でお坊さんが乗ってきた場合には必ず席を譲るようにしましょう。
また、路線バスの中では日本の古きよき風習のようなものがいまだに残っており、荷物を抱えて立っていると、手近の席に座っている人の手が伸びてきて、こちらの荷物を膝に抱えてくれることが多いです。ごく普通に行われている行為なので、中には無言で手を伸ばしてくる人もあって最初は驚きますが、きわめて自然な好意からの行いなので、軽く礼を言って相手に荷物をゆだねましょう。
日本では呼びかけないとなかなか実行に移せないことですが、バンコクのバスでは誰もが自然に行っている行為が、子供や年配者へ席を譲ることです。仏教的なことが関係しているのでしょうが、これもごく普通に行われている行為で、ちょっと怖そうなお兄さんでも、子供が乗ってくるといそいそと席を立って譲ります。路線バスでは、そんなタイの人たちの親切な行いに倣うようにしましょう。