王室に対するマナー
タイ人は王室をとても大事に思っており、国王や王妃を大変深く尊敬しています。王室不敬罪という罪があるくらい王室はタイ人にとって尊くて神聖であり、絶対的なのです。それは日本の皇室と国民の関係とは違うもっと厳しいものがあります。私たちには理解できないこともありますが、タイに滞在中はやはりタイ王室に敬意を持って行動することが大切です。
タイ人の殆どの家庭では、国王や王妃の写真が掲げられていますし、タイに旅行に来ればレストランや商店にも国王や王妃の写真が高く掲げられているのを見かけることがあるでしょう。
また、国王や王妃の誕生日には国を挙げて盛大に祝います。たとえ些細なことでも、非難や中傷などすることのないよう、つまらないトラブルやタイの人々の感情を逆なでするようなことのないように気をつけたいものです。
特に、現ラーマ9世のプーミポン国王は、その優れた知性と人格、やさしいお人柄と貧困救済活動に対する素晴らしい行動力などから、タイ国民から深く敬愛されています。
これまでにも、何度かあったタイの政治的危機には、そのご判断と行動力でタイをまとめてこられたことも、タイの人々の胸に深く刻み込まれています。現在、在位期間も60年を超え、健康状態に不安があって入退院を繰り返されていますが、さらなる在位とご長寿が望まれています。