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タイの歴史(現在に続くチャクリー王朝時代)

タイの歴史
タクシン王が処刑されて混乱が続く中、タクシン王が率いてきたトンブリー王朝の将軍であったチャオ・プラヤー・チャクリーが権力の実権を握り、1769年に都をトンブリー対岸のバンコクに遷し、チャクリー王朝の王、ラーマ1世となりました。これが現在に至るまで続いているチャクリー王朝の始まりで、ラーマ1世はビルマ軍が破壊したタイ文化の再興に尽力しました。

その後、ラーマ4世の時代には、国際情勢が変化して周辺のアジア諸国が植民地化される中、西洋諸国との外交関係により、タイの独立を守りました。ラーマ5世は、チュラロンコーン大王の名でも知られており、奴隷制度の廃止や司法・行政制度の確立、教育制度の整備、鉄道の建設など、タイが近代国家となる基礎を作り上げた功績で、今も多くのタイ人の尊敬を集めています。

ラーマ7世の時代には、世界恐慌による不景気を背景として、パリに留学中の文武官によって無血のクーデターが起こされ、結果として憲法が制定されて、それまでの絶対君主制からイギリスをモデルにした立憲君主制へ移行されました。しかし、実質的には軍が実権を掌握する軍人政治がクーデターを度々引き起こしながらも続き、タイが真の民主化を果たしたのは1991年の軍事クーデターとその翌年の流血を伴った軍政内閣の退陣デモ、その後のラーマ9世現国王の仲裁、その後に行われた総選挙で選ばれた民主党のチュアン・リークパイ政権が誕生してからです。

タイ基本情報

タイの国家体制や政治、経済、国土、人口、人種、言語、気候などタイに関する基本的な国情報と、スコータイ時代に始まり現在も続いているチャクリー王朝に至るまでの、タイの歴史的な国家の成り立ちについて少し詳しく掘り下げて述べています。

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