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タイの歴史(アユタヤー王朝~トンブリー王朝時代)

タイの歴史
14世紀半ば頃から勢力を拡大し始めたウー・トン王は1351年にアユタヤーに遷都し、ラーマティボディ1世と名乗ってアユタヤー王国の基盤を築きました。それ以降約400年もの間、豊かなアユタヤー王朝時代が続きます。途中何度かクメールやビルマに侵攻されたり、一時はビルマの属国になるなどの波乱万丈の歴史がありましたが、最後の2年間のビルマとの戦いの後、1767年に敗れて王朝が陥落し、寺院や仏典、仏像などのタイ人にとって神聖なものすべてが破壊されつくしました。

アユタヤー王朝が一番勢いのあった頃には、肥沃なチャオプラヤーデルタを背景に、強大な軍事力でクメール王国のアンコール王朝を滅ぼすほどの力を持ち、またアジア有数の豊かな商業都市としても栄え、西洋諸国や中国、インド、日本とも交易があり、山田長政がアユタヤーで活躍したのもその頃でした。そうした豊かさがビルマの羨望の対象となって、最終的には滅ぼされてしまったのです。

アユタヤー王朝がビルマに滅ぼされた後、アユタヤー王朝の将軍だったプラヤー・タクシンが、チャオプラヤー川南部のバンコク対岸にあるトンブリーに新王朝を築き、1769年に自らが王となってアユタヤーをビルマから奪還して支配権を回復し、北部地方をシャム王国に併合するなどの目覚しい活躍をしました。しかし、晩年には精神に錯乱をきたして処刑されてしまい、トンブリー王朝はタクシン一代で終焉しました。

タイ基本情報

タイの国家体制や政治、経済、国土、人口、人種、言語、気候などタイに関する基本的な国情報と、スコータイ時代に始まり現在も続いているチャクリー王朝に至るまでの、タイの歴史的な国家の成り立ちについて少し詳しく掘り下げて述べています。

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