タイの人種と言語

約15%占める華人は、他のアジア諸国にいる架橋とは大きな違いがあり、多数派であるタイ族の中にうまく溶け込んで、互いに良好な関係を持ちつつ発展してきています。華人の中にはタイ族との混血化が進んで同化した人々も数多く、タイ社会の政治・経済の中心的な存在になる人も多くいます。現首相のタクシンさんや前首相のチュアンさんもその華人のひとりです。そして、残りの10%が、カンボジア国境近くに住むクメール族、北部山岳地帯に住む少数民族、南部のパッタニー地方に住むマレー族となります。
タイでは、他の諸国と比べると、比較的民族紛争が少ないのですが、唯一現在でも根深い問題を抱えているのが、パッタニー地方のマレー族とタイ族の対立です。この紛争は、18世紀にパッタニー王国が当時のタイ・チャクリー王朝に支配されて今なおその因縁が続いているということと、上座部仏教を信仰するタイ族とイスラム教を信仰するマレー族との宗教的な対立という2つの背景があり、今なお問題を解決する糸口が見つからずに、凄惨なテロが繰り返されています。
