民主記念塔
王宮近くにあるシラパコーン大学の前身、現代美術学校を創設したイタリア人芸術家のコラッド・フェロシによってデザインされた民主記念塔は、アールデコの香りがする大きく美しい記念碑で、4つの守備翼に象られた平和と民主主義のシンボルです。
1932年6月24日に起こった無血の立憲民主革命を記念して、1940年にビブーン内閣によって建てられました民主記念塔は、タイ民主主義の象徴として、その後のタイ民主主義の歴史上で度々登場してきました。
中央塔とその周りを囲む高さ24mの4つの塔には、立憲民主革命について記したレリーフがあり、中央塔には1974年と1992年の民主化運動で犠牲となった人々が祀られています。当時の政府の腐敗や圧政に対して反旗を翻し、民主化の推進のために戦った知識人や市民、学生が集ったのは、この民主記念塔をサークル上に取り巻くロータリーでした。
そんな熱い歴史を持つ民主記念塔ですが、今では平和的なライブの催しや演劇のステージとして注目されることのほうが多いようです。
ラーチャダムヌーン・クラン通りやディンソー通り、プラチャーディッパタイ通りが4方向に放射線状に延びるロータリーは、交通の要所としても重要な役割を果たしており、多くのバンコク市民が車やバスの車窓から、毎日この記念塔を眺めながら通勤通学しています。日が落ちる黄昏時にこの近くを通ると、夕日に照らされた民主記念塔がとてもきれいに輝いているのを見ることができますし、夜になってラットアップされたその姿もまた美しいです。
